根戸の高射砲連隊跡の歩哨舎移設について
手賀沼と松ヶ崎城の歴史を考える会
馬場元軍医宅に保管されていた歩哨舎が公園に移設 ・柏市根戸にあった高射砲第二連隊は、日中戦争さなかの昭和13年(1938)11月に市川国府台より移駐し、昭和16年(1941)に主力が東京へ移り、昭和18年(1943)には根戸からは完全に撤収しましたが、その営門や歩哨舎は後で入った東部第14部隊(工兵)、東部第83部隊(歩兵)に受け継がれて使用されました。元々の場所は、布施入口の交差点付近でした。 ・戦後、営門は近くの高野台児童公園に移されましたが、歩哨舎は放置されたので、東部14部隊の軍医大尉だった馬場先生(故人)が見るにしのびず、クレーン車で自宅の庭に持ち帰り、保管されていました。このたび、近隣住民、市民団体の支援もあって、営門のそばに移されることになり、平成24年(2012)12月26日、27日に移設工事がされ、平成25年(2013)1月初めに工事完了しております。 ・兵営と外との境界にあって、兵たちの出入りを監視してきた歩哨舎。ある時は門限に遅れ営倉送りになった兵もいたでしょう。こうした戦争遺跡が平和への礎となることを期待します。 ・当会は馬場先生と交流があったこともあり、移設の後押しとなるべく、募金40,585円を柏市に寄付しました。 1.高野台の公園に搬入される歩哨舎(2012.12.26撮影) 2.移設作業(2012.12.26撮影) 3.移設された歩哨舎(2012.12.27撮影) 4.お休み中はシートをかけて養生しています(2012.12.29撮影) 5.歩哨舎の周囲にフェンスも出来て工事完了(2013.1.10撮影) (1、2、5の写真は柏市教育委員会提供)